森じい通信:安曇野は初夏
5月25日安曇野は今日、五月晴れの青空の美しい行楽日和の朝です。
天気予報では日中29℃と真夏並みの気温に上がるようです。それでも朝の気温は8℃と、乾燥した爽やかな風の吹く気持ちの良い1日の始まりの時間でした。
安曇野のシンボル常念岳は常念坊の雪形も終わり、いよいよ初夏の始まりを知らせる万能鋤がその姿を見せ始めています。森は新緑から本格的な濃い緑に変身を一初夏への移行を知らせてくれています。
安曇野の田圃では既に田植えの最盛期を終えましたが、今年は春先気温が低かったのでこの週末まで作業を控えている農家も有り、田圃の水面に美しい爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳の姿を映しています。
田圃の畦にはスカンポ(いたどり)や、シメジオン、ハルジオンの花が咲き誇っています。
初夏の爺ヶ岳は種まき爺さんの雪形が現れ、田植えの時期を告げてくれていますが、5月も下旬に入った今は既にその役割を終えましたが、写真撮影やスケッチを楽しむ人々には絶好の被写体を提供してくれています。
きたアルプス南部の蝶ヶ岳、大滝山は残雪をかなり少なくしています。蝶ヶ岳では安曇野の、この時期最後の有名な雪形「蝶」がほぼその姿を現し、大空へ飛び立とうとするように見えています。
完全に蝶ヶ岳が姿を現す頃、安曇野は初夏から梅雨に入ります。「蝶」はあと少し安曇野人の目を楽しませた後、梅雨の雨に消されて行きます。
今年の北アルプスは、春の到来が遅れ雪も多かったので、G/W の間遭難事故やなだれが多く新聞の紙面を賑わせましたが今はやっと静かな残雪の峰々に戻りました。梅雨明けを待ってアルプスの峰々には夏山のシーズン到来です。
安曇野の代表的な風景、残雪のきたアルプス爺ヶ岳、本棟造りの民家、屋敷林に田圃の畦道。
スケッチや写真撮影のカメラマンに最高のテーマを提供してくれます。
いつ見ても飽きることない、四季の北アルプス。安曇野人の愛して止まない初夏の残雪の峰々、ぼんやり眺めていると涙ぐみそうになります。
有明山は安曇野・有明の住民にとってシンボルです。有明に建つ小学校も、中学校も校舎の窓や、体育館のどこからでも姿が見ることが出来、この山と共に成長して行くのです。
県歌「信濃の国」と有明山の姿は大人になってもここを故郷とする人々の心のよりどころとなっています。
by ktmaple
| 2013-05-25 13:06
| 安曇野通信